皮膚病は、診察時に特に飼い主さんからの情報が重要になる分野だといえます。まず知りたいのは、その子の病歴、親犬や兄弟犬たちの病歴。
こうした背景的なことがとても役に立ちます。さらに皮膚以外の気になる点や異常な状態、発症の季節性や発情との関係、食事の内容(現在だけでなく過去に何を食べていたかまで)、また性行動や排尿姿勢の変化などについても、できるだけくわしい情報をいただきたい。
そして私たちは、これらを総合的に分析したうえで、どんな種類の皮膚病が考えられるかを判断していくわけです。
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■アトピー性皮膚炎
遺伝的素因が関与したかゆみを主徴とする皮膚疾患群と理解され、特に原因は解明されていません。
■膿皮症
皮膚が化膿することがあり、これを膿皮症といいます。
■真菌症
真菌症は人間にも感染します。犬・猫に触れたり一緒に遊んだ後はきちんと手洗いをしましょう。
■外部寄生虫症
ノミアレルギー、疥癬、犬毛包虫症などに罹っていないか検査します。
■脂漏症
脂漏症は全身の皮脂腺の目づまりによる異常、または常染色体の劣性遺伝による遺伝性疾患です。
■ノミアレルギー
ノミアレルギーとはノミが、動物の血液を吸うときにノミの唾液が原因で、
動物がアレルギー性皮膚炎を起こしてしまうものです。